ボクが滋賀県長浜市で農業を始めたのは23歳のときで、野菜を作り始めたきっかけというのがやはりありました。

生産者の顔は見えない、どうやって作ったのか分からない、この食べ物は、どんなルートでうちまで来たのだろうか！？

そんなことを考えるようになって、どうやったら安全な食べ物が手に入るのか考えたんです。

ここ最近は、消費者もグルメになってきて、食べ物に対して随分こだわる時代になりました。

顔写真、トレサビリティ（生産履歴）付きの農産物。
情報公開の無い怪しい農産物がある一方で、安心安全を訴える商品も数多く並ぶようになりましたが、やはり、「百聞は一見しかず」と言うように情報を鵜呑みにしてはならず、自分で体験、実感したことで初めて信頼できる情報になる、と何に対しても常々思っているので、

「よし、これは自分で作るしかない。」

それから、実践と同時に農業の学習を始めました。

しかし、美味しいものを作ろうと思うとそう簡単にはいきません。
でも、どうせやるんなら美味しいものでないと気が済まない。

こうして、ボクの永遠のテーマが決まったわけです。

「美味しさを作る。美味しさと安心感で世の中を救う。」

かなり大きく出たかもしれませんが、人生のテーマなんで許してください。

だから、美味しいものしか作りたくない。大量生産することによって、一つ一つの味が落ちるのなら、少量生産にする。美味しくないものを作っても意味が無い、と思っています。

この果てしない、そして無謀かも知れない挑戦がどこまで続くのかは分かりませんが、植物を育てるのってなんだか楽しいから、頑張っていますっ！